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高原淳プロフィール
高原 淳
1961年北海道帯広生まれ 大阪芸術大学写真学科卒 雑誌・広告を中心にフォトグラファーとして活動 2000年帯広にUターン 2001年、ソーゴー印刷(株)代表取締役就任 2004年、雑誌「northern style スロウ」創刊を機に写真活動を再開 主な写真展 1985年「COMME JE SUIS」(6人展、Gallery・DOT) 1988年「再生」以来、Gallery・DOT(京都)にて定期的に個展開催 ・2005年10月「記憶の中の風景」(Gallery・DOT) ・2006年3月「記憶の中の風景」(弘文堂画廊) ・2007年11月「記憶の中の風景」(Gallery・DOT) ・2009年8月「スロウ20号記念展」(ファインアート器野) ・2010年5月「スロウなまなざし」(Gallery・DOT) ◎月刊しゅん http://shun.tv ◎しゅんプラス http://shun-plus.com ◎northern style スロウ http://www.n-slow.com ◎クナマガ日記 http://www.n-slow.com/blog/index.php ◎ソーゴー印刷 http://www.sogo-printing.com 最新のコメント
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午前9時半、とかち館へ。10時から中小企業家同友会とかち支部合同入社式。当社からはY君が参加。例年通り新入社員紹介が行われ、元気よくあいさつしていた。山本支部長の新入社員に向けての言葉が印象的だった。10時45分帰社。午後1時、スロウの取材。帯広の中心部にありながらタイムスリップしたかのような場所。興味深い仕事をカメラに収めることができた。3時過ぎ帰社。写真セレクト作業等。6時帰宅。夕食後1時間ほど仕事。9時半就寝。
一昨日、僕はブログの中で「目の前の仕事に対し、全身全霊で打ち込むことによって、働く意味と価値がわかる」と書きましたが、それと同じような言葉が山本支部長のあいさつの中に出てきました。「仕事に熱中すれば楽しくなる」といった言葉だったと思います。そう。どんな仕事であれ、楽しくなるまでやり続けなければなりません。途中で力を抜いてしまうと楽しさがわからず、不完全燃焼感が残ってしまう。仕事も遊びも全力を尽くすから楽しいわけです。 世の中にはさまざまな業種・職種がありますから、全力・熱中が見えにくい仕事というものもあることでしょう。たとえば編集の仕事というのは、ちょっと見えにくい部類かもしれません。原稿を書き始めるとき、僕などはコーヒーを入れ、イヤホンでジャズを聴き、チョコレートを食べ、腕を組んで、目をつぶり、むずかしい顔をする・・・といった、あまり仕事をしているふうには見えない時間の過ごし方をします。ジャズ喫茶で瞑想しているのと外見上は大差ない。だが、その時間を過ごさないと書き出すことができない。人によって進め方は違うでしょうが、仕事に対する本気度が伝わりにくい職種といえます。 それゆえに、「こんなチョコを食べながら働いている自分は本気度が低いのではないか?」と悩むことがあるかもしれません。たぶん、歴代編集者はこうした内面的葛藤を経て一人前になったことでしょう。自分の本気度を確かめながら自分の仕事を深めていく。これもひとつの仕事人生。 仕事というものはドライにいってしまえば「結果がすべて」ということになります。自分の生み出した成果物にどれほどの付加価値があるのか? 価値ある仕事を世に送り出せば「働いた」ことになりますし、いくら体を激しく動かしても価値が低ければ「ぶらぶらしていた」ということになってしまう。能力の問題もありますが、どれだけ意味ある時間の使い方をするかにかかっています。 明日から4月に入ります。出版広告部の「今月の言葉」にはベンジャミン・フランクリンの言葉を選びました。 「もしあなたが自分の人生を大切に思うならば、時間を浪費しないことだ。なぜなら、人生は時間で出来ているからだ」 非常にシンプル。しかし、もっとも実行できていないことでもあります。僕自身、これまで人生の中でどれほど時間を浪費してきたことか・・・。 時間を浪費すると疲労が残る。逆に、新入社員時代に本気で働くと基本ができていく。そんな誰にでもわかりそうな原則に気づくまで、僕はずいぶん遠回りをしてきました。それでも何とか真っ当な道に戻ってきたのは、「写真を撮りながら考えてきた」ために他なりません。唯一、僕が本気だったのは「考える」という活動でした。考えてもそれをなかなか言語化できないという人間ではありますが、さすがに20年くらい考え続けると多少は言葉でも表現できるようになってきました。行動力が伴ってくるにはあと10年くらいかかるでしょうか。ちょっとスロウペース過ぎますね。 それでも「考える」ことと、その結果生まれた「肯定的解釈」によって、仕事人生の中盤までやってきました。僕は体が動く限りはきっと仕事を続けるでしょう(いつまでも会社にいるという意味ではありません)。あと20年くらいの間に「これぞ!」という成果物を生み出したいと考えています。 新入社員、そして入社数年目という若手社員の場合は、この先40年以上の仕事人生が待っているわけです。「考える」と「行動する」を同時に行ってほしいと思います。「考える」だけだと、20年くらいの遅れを覚悟せねばなりません。「行動する」だけだと、意味の薄い時間の使い方になりやすい。 20代のうちから40年先を見通すことは無理でしょうが、まずは10年先の自分をイメージして、ビジョン、目標、計画を定めてほしいところです。目先のことだけにとらわれると、何も成長せぬまま、あっと言う間に一年が過ぎてしまいます。 20代の10年間には楽しいと思えることがたくさんあります。どんな種類の「楽しいこと」なのかを分類し、区別することをオススメします。楽しい+自分のビジョンにつながるもの。そこにできるだけ自分の持ち時間を投入することです。「ビジョン実現につながるもの」に時間を使う習慣が身につけば、「ビジョンにつながるもの=楽しい」という感覚となり、「楽しいが無意味」という時間が減っていくことでしょう。そこから人生の質が変わり、まわりの風景が違って見えるようになっていきます。 ![]() ▲
by sogopt
| 2016-03-31 06:07
| 我が社
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朝8時、M氏とともに出発。10時10分浦河にあるG社に到着。次号の特集テーマである馬を撮影。日高山脈をバックに、いい写真が撮れたと思う。取材後半は事務所で話を伺う。I社長の話は深く、おもしろく、考えさせられる内容だった。午後3時頃取材終了。6時半帰宅。当社新入社員のY君が引っ越してきた。3月もあと2日を残すのみ。9時半就寝。
M氏によってスロウ次号の記事となるため多くは書きませんが、昨日は示唆に富んだ話が数多く出てきました。G社では「馬を育てる」と同時に「人を育てる」ことに経営の重点を置いています。馬を育てる人の心の状態が馬の心にも影響を及ぼす。「人馬一体」という言い方をすることがありますが、それは「巧みに乗りこなすこと」というよりも、人と馬の心が通い合っている状態のことをいうのかもしれません。「それは印刷会社でも同じでしょう」とI社長。まさにその通りです。 会社は法人という「人」ですから、そこで働く人々の心の状態によって会社の状態も影響を受けることになります。会社から生み出される商品も、微妙な形で、ときどきはハッキリとした形で作り手の心の状態が反映される。これはある程度社歴の長い人であればよくわかることでしょう。 自分の関わってきた仕事の中にも出来不出来があるものです。どんなに難度の高い仕事であっても合格点以上の結果を生み出すのがプロですが、ごく稀にやり直しをしなければならない仕事が発生します。多くは不注意、または機械の故障によるものです。 不注意によるミスは、自分の心の状態管理に問題があることが多い。僕自身も心がザワザワしたときに撮った写真は、やはりいつもの写真とは異なります。それは他人にはわからないレベルかもしれませんが、自分にはハッキリとわかる。誰の目にも明らかにわかるのは「撮り忘れる」という現象。これも数年に一度くらいあります(もっと頻繁かもしれません)。そうしたミスは本来あってはならないものですから、ザワザワしていてもそれを静める必要がある。心を静めたり、逆に自ら高揚させるような状態管理を行う。これも仕事のプロになるために身につけておくべきことでしょう。 社内でリーダーと呼ばれる(あるいは周囲からそう思われている)人は、そうした状態管理を当たり前のように行っている人です。自分で自分の状態管理をするだけではなく、まわりの人の状態管理もさりげなく行っている。社内には未熟な人と成熟した人とドライフルーツのようになった人とがいます(ちなみに、ドライフルーツになった人もいい味を出しています)。問題は未熟な人の状態管理であり、これはいい感じで熟してくるまで、成熟した人が関わり続けなければなりません。 僕らの生み出す商品には僕らの心の状態がそのまま反映していると考えるべきでしょう。フォトグラファーは自分の撮った写真にそれを発見しますし、編集者は自分の書いた文章に発見する。デザイナーも印刷・製本に携わる人も同様に自分の心の状態を製品に見いだすことができるものです。たとえ一流の腕を持った人でも「どうして?」と思うような仕事をすることが数年に一度あるものです。そこには何かしらの感情の変化が隠されていることが多い。 成熟した人でも数年に一度は問題を起こす可能性がある。未熟な人であれば「いつもある」と考えるべきです。それゆえに周囲の関わりが重要であり、成熟した人がしっかり面倒を見る必要がある。 29年くらい前、僕は東京の武蔵小金井駅から徒歩15分くらいの二軒長屋に住んでいました。なぜか軒下にキウイが植えられていて、大家さんから「キウイを収穫したらリンゴを1個いれておくといいよ」と教わりました。リンゴからエチレンが放出されキウイの成熟を促すのです。当時の僕は「追熟」という言葉を知りませんでしたが、実際にキウイが甘くなったと記憶しています。 そんなわけで、収穫したばかりのキウイのような状態の人は、リンゴのような人に近づいて学ぶと成熟度が高まっていくと考えられます。会社組織は適材適所にリンゴ型リーダーを配置していますが、空気の流れが滞るとキウイが硬いまま何年も経過してしまう。人も果物も成熟せぬまま腐敗してしまっては、世の中に貢献することはできません。人はキウイと違って、自分の意思で体を動かすことが可能ですから、リーダーのそばへ行って多くを学ぶことが大切ですね。 自分の状態管理がきちんとできるようになれば、自分の仕事管理もできるようになっていく。自分の仕事を管理できれば、もう少し広範囲なプロジェクト管理もできるようになる。プロジェクト管理にはチーム内の未熟な人の状態管理も含まれます。ここまでいくと、リーダーと目される存在となる。 会社には年齢、経験、社歴の長短を問わず、リーダーと呼ばれる人が必要です。実際の仕事能力+状態管理能力。ともかく、この2つの能力を若手と呼ばれるうちに身につけるべきでしょう。状態管理能力は目に見えにくいものです。けれども、周囲の人はその人の状態管理能力をほぼ正確に把握しているものです。人も馬と同じように、直感能力を持った生き物だからです。 ![]() ▲
by sogopt
| 2016-03-30 06:40
| 経営
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朝6時45分出社。7時から次世代幹部養成塾第10講。テーマは「新入社員の受け入れ」。先輩社員向けのタイトルではあったが、実は平成生まれの若手社員向けのメッセージという色彩が強い内容。しかし、3月末のせいか、一番伝えたいと思う受講生は半数くらいしか参加せず、やや不完全燃焼感が残る。別な機会に別な切り口でメッセージを伝えようと思う。9時半、クナウマガジンのミーティング。午後1時も別件のミーティング。5時50分、帯広市役所へ。6時から帯広市産業振興会議。8時半帰宅。11時就寝。
帯広市産業振興会議ではさまざまなテーマで意見が交わされましたが、そのうちもっとも多かったのが「教育」と「求人」でした。この問題は根深い。以前の会議から述べられていることですが、地元中小企業について学校現場で教えられることが非常に少ないというところにひとつの問題があります。そもそも「働くとはどういうことなのか」という点について、十分伝え切れていないような気がします。 この点、学校の先生から伝えるには無理がある。そう理解すべきです。民間企業で働く意味と価値を伝えるには、民間企業で働く人から伝えないとリアリティが出てこない。十勝の中小企業経営者の多くは教育に対して理解がありますから、キャリア教育のような場で企業家をもっと活用すべきですね。僕も年2、3度程度、中学校や高校で話をする機会があります。経営者ばかりでなく、最前線で働く人から「仕事とは何か」を伝えるのもよいでしょう。 働くことの意味と価値がわからないまま高校、大学へと進学すると、「安定しているほうがいい」とか「年収や休日が多い会社」といったぼんやりとしたイメージで会社選びするようになります。 3月22日の日本経済新聞にこのような記事がありました。 「大学進学後の進路を決める時期は、中学から大学2年までに決める人が米国では6割弱、アジア各国は2〜6割。日本はわずか16%。大半は就活時期の大学3~4年に慌てて決める。日本は職業を見据えて学ぶ人が少ない。海外で懸命に勉強した人に負ける」 勝ち負けは別として、自分の仕事人生を見据えて学ぶという人が非常に少ないという点に多くの問題が隠されているのではないかと思います。もちろん、具体的に「どんな仕事をするのか」決めるのは困難かもしれません。けれども、ある一定のゾーンに狙いを定めて、つまりテーマを定めた学び方をすることが大学の4年間では必要なのではなかろうか? できれば、それを高校時代から意識すべきではないかと僕は考えています。 そのように狙いを定めて学んでいくと、過剰なまでの大企業志向、安定志向が是正されていくような気がします。ユニークな事業内容の中小企業に意識が向けられたり、起業家精神も育っていくに違いありません。 昨日の会議の中では、「大企業に就職しても仕事の一部分、歯車のひとつになるだけ。中小企業では一通りの技術を身につけることができる」といった発言がありました。大企業には大企業のよさが当然あるわけですが、世の中には中小企業で活躍するほうが向いている人もいます。 エネルギーの高い人、自分のアイデアを速やかに形にしたい人は、チャレンジャーな中小企業(保守的ではない中小企業)に活躍の場を求めるのがよいと思います。僕の独断と偏見に満ちた印象では、エネルギーの高い人が大企業の中でくすぶっていて、何となく保守的な人が中小企業の中で上司から「アイデアを出せ」と言われている・・・。そんな傾向ってありませんか? ものすごいミスマッチが日本全国で起こっていると僕は感じています。 中小企業で働く醍醐味は、なかなかわかってもらえないところです。特に学生の両親や学校の先生にわかってもらえないという傾向がある。近年、少しだけ風向きが変わってきたようにも感じていますが・・・。 何といっても、「能力の高い人が頭角を現す可能性が非常に高い」こと。これが中小企業で働く最大のおもしろみでしょう。すぐにリーダーになることができる。場合によっては数年で経営者の右腕になることもある。大企業で20年かかるところが、場合によっては「数年」。大企業では千人、万人にひとりが社長になるわけですが、中小企業では「君しかいない!」みたいな話になる。そこにやり甲斐を感じられる人は、ぜひともチャレンジャーな中小企業をめざすべきです。 どの企業、どの進路を選んだとしても、大事なのは「自分の選んだ道を信じる」ことでしょう。信じられるようになるには、おそらく2つの方法しかありません。ひとつは自分の進路を本気で選ぶということ。「どっちが得かな・・・」みたいないい加減な姿勢で進路選びをすると、入社後に覚悟が鈍るものです。辛いことがあると「別な道へ進めばよかった」と後悔するようになる。 ただ、「どっちが得か」タイプのまま社会人生活をスタートさせる人も現実には多い。そうしたタイプの人は、もうひとつの方法「目の前の仕事に対し、全身全霊で打ち込む」以外にありません。そうすると、働く意味と価値がわかる。そうやって意味ある仕事人生を送っている人が我が社にもいます。そのような企業がたくさん集まって、魅力ある地域が形成されているのだと思います。 ![]() ▲
by sogopt
| 2016-03-29 06:41
| 経営
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午前中、少し時間がある。九段下から千鳥ヶ淵を歩く。桜はまだ咲き始めという段階。それでも春の気分を味わった。半蔵門まではけっこう距離がある。荷物をごろごろ引いて花見をするのは僕らくらいだろう。12時15分の便で帯広へ。3時頃帰宅。しばし休憩。夕食後、次世代幹部養成塾第10講の準備。0時就寝。
東京にいるとふだんの3倍以上歩くことになります。平らな十勝平野に住んでいるためか、階段の上り下りがずいぶん多いと感じる。16年前まではそれが当たり前だったのに、今では東京の立体的な構造物について不思議に感じる自分がいます。 自分の感覚は自分の住む場所や仕事場所に大きな影響を受けることになる。帯広にいると帯広の感覚に染まる。帯広に本拠を置く企業でも、実際の仕事場所は東京や札幌という社長もいます。帯広と他都市を往復する生活。そういう場合は、帯広の感覚というよりも、さまざまな感覚、さまざまな視点を持つようになるでしょう。今の時代には確かにそれが必要に違いない。 僕も狭い範囲ではありますが、取材によって帯広を離れることが多い。道内がメインではありますが、別な視点を手に入れるという点では貴重なチャンスといえます。同じ北海道とはいえ、ずいぶん違いがあるものです。その土地その土地にユニークな歴史・文化がある。それゆえに、そこに住む人たちの考え方にもユニークなものを感じることが多い。 最近読んだ文章の中に気になる話がありました。それは本だったのかブログのようなものだったのか忘れましたが、「違和感」について書かれていました。しばらく地元を離れて東京で仕事をし、Uターンしてから10数年という、僕と同じようなパターンの生き方をしている人の文章。 Uターンしたばかりの頃は、仕事のやり方や自社商品について違和感を感じてばかり。それが10年もたつと、違和感を感じにくくなったというのです。 これは僕にも心当たりがある。心当たりだけではなく、強烈に意識していることです。違和感を感じなくなる自分に対し、恐怖に近いものを感じています。地元文化や自社になじむのはよいことであり、そうあるべきなのですが、「別な視点を持つ自分」を捨て去ってはいけない。違和感というものは、自分の中からユニークなアイデアを引き出すための強力なツール。違和感にもいくつかの種類があると思いますが、別な場所に住んでいた経験というものは違和感を持つのに有効でしょう。 違和感。何だかしっくりこない・・・という感覚。僕は10数年前、自社商品についてものすごくそれを感じていました。今もたまに感じることがありますが、その回数は急速に減っていきました。その理由は僕がソーゴー印刷にどっぷり浸かるようになったためか、はたまた我が社の商品が大きく変わってきたためか? 後者であることを願うばかりです。 まあ、冷静に分析すると、両方に理由がありますね。僕も変わったし、会社も変わりました。我が社の商品、特に冊子類はずいぶん変わったのではないかと思います。文章、デザイン、写真・・・どれも変わりましたし、使う紙も印刷も製本も変わったのではないかと思います。手に取ってページをめくるときの感覚が10数年前と今とではずいぶん違う。一番の違いは紙質にありますが・・・。大分よくなりましたが、僕の求める手触り感からすると、もう一歩というところです。紙見本を見ても、僕の求める紙はほとんどない。不思議だな・・・。理想的な紙を使って作られている本は、確かにこの世に存在しているというのに。 紙質の話はともかく、違和感を感じることのできる体質を作っていかねばなりません。もし違和感というものを自分が感じ取れなかったとしたならば、自分の仕事の質はずいぶん低いものとなることでしょう。何か違う、しっくりこない・・・。そうした感覚を持つことで、自分の仕事のやり方を工夫したり、仕事仲間に対し適切なアドバイスをすることができるのです。まずは、違和感を感じること。これが大切です。 その上で、自分の感じた違和感を言葉に変えることが重要です。しっくりきていないのに、ずるずると工程が進んでいき、仕事が終わってしまった・・・というのでは、せっかく感じた違和感が無駄になってしまいます。ちゃんとした言葉にならなくとも「何か違う」と主張しなければなりません。気づいた人は気づいていない人よりも行動的でなければならない。そのために自分が余計に苦労することになったとしても、その苦労は余計なものではないのです。 違和感を感じるかどうかは、元々持っている資質ではないと思います。仕事に対する本気度とその人の経験によるところが大きい。直接的な経験も重要ですが、ふだんどんなものを見て、どんなものに囲まれて暮らしているのかによっても変わってきます。十勝に住む有利な点は自然に囲まれていること。良質な食べ物と変化に富む気候もプラスに作用する。一方、東京をはじめとする大都会の場合は、ハイレベルな成果物を見る機会が多い。この点、地方に住むと若干ではありますがハンデとなる。 やはり、もう少し頻繁に東京へ行く回数を増やすべきではないかと思いました。 ![]() ▲
by sogopt
| 2016-03-28 05:50
| 写真
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午前9時、会場となる移住交流情報ガーデンへ。会場が開くまで大分時間があった。東京は北海道とは違った冷え込み方をする。もう少し厚着すべきだったかな・・・と思った頃、開錠された。あとはひたすら準備あるのみ。十勝からの企業・団体も続々来場。1時間ほどで態勢が整った。来場者は熱心な方が多かった。真剣に移住を考えている、実際に就職先を求めているという雰囲気が伝わってきた。そんな方々に混じって、意外な来場者が続いて2度ビックリした。5時終了。後片づけにも1時間かかる。ちょうどいい時間だ。歩いて丸の内にある懇親会場へ向かうことにした。中間地点に八重洲ブックセンターがあり、ここで3冊購入。6時50分、「にっぽんの・・・」に到着。この日は「十勝ナイト」ということらしく、十勝の食材を使った料理を堪能。場所文化フォーラムの方々との交流もあり、盛り上がった。10時頃ホテルに戻る。11時就寝。
課題と方向性が見えてきたイベントでした。移住交流情報ガーデンには全国各地の移住情報に関するパンフレットが並べられていました。紙媒体を見る限り、どの県のどの町もUIJターン促進に熱心。2、3冊、雑誌ふうに作られた媒体があり、なるほどな・・・と思いました。東京一極集中という現実。その流れを変えようとする地方からの働きかけ。地方からすると、まだまだ流出過多という状況ですが、その一方で魅力的な移住者もやってくる。どこかでバランスがとれてくるに違いありません。 決め手は情報の量と質だろうな・・・。十勝に住むと十勝のよさを実感することになるわけです。仕事がないと思い込んでいる人もいるでしょうが、そんなことはない。実際、求人に熱心な企業が多く、今回もそうした企業が参加してイベントを開催したわけです。自分の能力を活かせない・・・というのも、大きな誤解といえます。むしろその逆で、地方ほど活かせる場はないといっていい。現に僕らは、東京では発行できなかった自前の雑誌・書籍を帯広にUターンしてから数多く手がけることができた。出版物の一部を作るのではなく、「まるごと作る」立場になったのでした。「一部」より「まるごと」にやり甲斐を感じる人は必ずいるはず。そうしたエネルギーの高い人ほど、地方で活躍できるに違いありません。 北海道の棚には、「ワークワークとかち」も立てかけてありました。パンフレットではなく、立派な冊子であるため、異彩を放っていました。もっと読み物ふうの本、たとえば文庫か新書のような本があってもよいのでは・・・などと考えていました。どのパンフレットも冊子も、オールカラーで作られている。写真というものは真実も伝えますが、誇張して表現されることもある。僕らの本づくりでは誇張表現を極力避けるようにしています。特に移住というテーマを扱う際には、誇張表現によって移住者の夢が「胡蝶の夢」のようにならないよう気をつけねばなりません。 人生には「夢が現実か、現実が夢なのか」よくわからなくなることがあるものです。それでも、移住関係の本では現実の部分をしっかり伝える必要があると僕は考えます。プラスの現実もマイナスの現実もありのままに見せる。それでも、夢・ビジョンの大きい人は現実を肯定的に解釈し、現実のほうを夢に近づけていくことでしょう。伝える側は移住希望者、及び潜在的に移住ニーズを持った方々に対し、「そのままの現実」をさまざまな視点から伝えていけばよいのではないかと思います。そのための媒体として、文字主体の冊子があってもよいような気がします。 会場ではモニターに2つの映像が流れていました。ひとつは映画「マイリトルガイドブック」。もうひとつは当社のT氏が制作した、十勝の風景や祭りなどを紹介する映像(タイトルは何だったっけ?)。マイリトルガイドブックは何度も見ていますが、T氏の映像は初めて見ました。出発直前に完成したもののようです。映像としてのクオリティーが高く、別な用途にも使えそうだという印象を受けました。 質の高い映像の場合、言葉によるメッセージは最小限で構わない。動画にしろ、写真にしろ、映像そのものから十分にメッセージが伝わってくるものです。同じように、質の高い文章の場合、文字だけで十分と思えることがある。そうしたパワーを秘めた文章や映像を生み出していきたいものです。雑誌には雑誌の魅力がありますが、映像だけ、文章だけという表現にも無限の可能性がありますね。 結局、人は魅力を感じる場所に集まっていく。魅力ある場所は全国各地にある。東京という場所も間違いなく魅力ある場所。だからこそ、これだけの人口を集めている。そのことは否定できない事実といえます。けれども、地方の魅力はまだ十分に伝え切れていない。地方から発信される情報の質は、この20年の間に格段に高まりました。一方、情報の量についてはまだまだ足りません。東京からの圧倒的情報量の中で埋もれてしまっている。どのように風穴を開けるのか? この点をもっと考えねばなりません。 ![]() ▲
by sogopt
| 2016-03-27 07:29
| 我が社
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午前中は次世代幹部養成塾と新入社員研修の準備等。午後1時20分出発。2時帯広空港。2時半搭乗。6時、ホテルにチェックイン。6時半有楽町のどさんこプラザ。7時、僕の新入社員時代よく行った居酒屋Mへ。ここにソーゴー印刷の若手中堅3名と一緒に来るとは感慨深いものだ・・・。そう思っていたら、「前に来ましたね」とS氏。そうだっけ? まあ、二度目であれ感慨深さは変わらない。月山を燗と冷やで飲む。9時半頃ホテルに戻る。10時半就寝。
いよいよ始まりますね。「十勝農国への招待状 〜ワークワークとかち移住就職相談会〜」。場所は東京駅八重洲中央口から徒歩4分という場所にある、移住・交流情報ガーデン。イベントスケジュールを見たら、連日、全国各地の移住相談会や就職フェアなどが行われていますね。今月は北海道のイベントも2回あったようです。 今回、このような形でUIJターン促進に向けてイベントを開催するのは、僕らとしては初の試みです。どのようなイベントになるのか、非常に楽しみですね。「移住就職相談会」と銘打っていますが、どちらかというと「十勝農国への招待状」のほうに比重を置いています。もっと十勝をPRしたい。その中から十勝に興味を持つ人を増やしていき、自分の住む場所、人生の舞台として十勝を選択してくれる人を募っていく・・・というのが今回の目的といえます。 実際どのような来場者に来ていただけるのか? ある程度イメージはしているのですが、こればかりはフタを開けてみなければわかりません。十勝、北海道出身者、移住希望者、スロウ読者、たまたまパンフ・広告等を見て興味を持った人・・・。 今回、我が社を含め8社の企業が参加しています。来場者がどれだけあるのか、また、実際に就職相談にまでつながるのか、まったく未知数なイベントだというのに参加していただけるとは、実にチャレンジャーで魅力的な企業ばかりです。参加者リストを見ると「なるほど!」と膝を打つような十勝のチャレンジャーな企業が揃っていますね。しかも、8社中7社は社長自ら、このイベントに参加することとなっています。これはおもしろい。 しかも、移住就職相談会的な硬いイメージではないものにしよう・・・と申し合わせています。したがって、企業側の参加者も全員カジュアルな服装で来場する予定。これもある意味、見物(?)かもしれません。 僕も取材に行くときはカジュアルですが、その他の場面ではネクタイ+背広という格好が多い。東京から帯広にUターンし、今の役職になってからはネクタイ姿であることが増えてしまいました。 けれども、Uターン直前、39歳までの僕はカジュアルどころか、超カジュアルなスタイルで毎日仕事をしていたのです。一年のうち半年間はTシャツ+短パン姿で働いていた。5月から10月まで、ほぼそのスタイル。どこへ行くのにも。クライアントや取材先によって服装を使い分けるということも、ほとんどしませんでしたね。このため「ギョッ」とされたこともありましたが、ギョッとされたことに僕のほうが驚いていました。「驚かれる自分に驚いている自分」。河井寛次郎の名言とは前半部分がちょっと違いますね・・・。 ソーゴー印刷入社後、たまに短パンで出社したことがありました。何度か試してみましたが、そのたびに違和感が募ってきて、いつの間にか短パン出社をやめてしまいました。Tシャツもアロハもなし。次第にネクタイを締めているほうが落ち着く・・・という境地に到達。まわりの人よりも10数年遅れでビジネスマンになったという心境です。 しかし、東日本大震災後、ノーネクタイが全国に広がり、Yシャツなのにネクタイ未着装という中途半端なスタイルが普通の光景として受け入れられるようになりました。僕としては首の締め付けから解放されるということで、この中途半端なスタイルが増えていきました。しかし、「本当にこれでよいのだろうか?」という疑問が湧くこととなった。カジュアルではなく、単に締まりのない格好に過ぎないのではないか。 もっとメリハリをつけるべきだとわかりました。帯広にUターンして16年。もうTシャツ+短パン姿に戻ることはないでしょうし、今の年代にあったカジュアルな格好をちゃんと見つけるべきですね。何となく方向性は見えています。 しまった・・・。意味の薄い話を長く続けてしまいました。僕の話とは関係なく、今日11時から開催される「十勝農国への招待状」はとても意義深いイベントとなるはずです。規模的には小さなものですが、こうした小規模な催しを重ねることによって、ある特定の層に対し、メッセージが届きやすくなるのではないかと考えています。 ふだんの事業活動もトライ&エラーの繰り返しですし、こうしたイベントも繰り返すことによって何かが動き出すものです。たとえひとりでも実際の移住・Uターンにつながったとしたら、十勝にとっては意味のあること。そして何より、本人の人生にとっては一大転機となるはずです。どのような人がやってくるのか、数時間後が楽しみですね。 ![]() ▲
by sogopt
| 2016-03-26 07:15
| 我が社
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午前も午後も会社で案を練る。一部は進んだが途中で行き詰まる。午後、体を動かす作業に切り替える。それからまた考える。必要なプロセスとはいえ、もう少し目に見える成果がほしいと思った日だった。6時帰宅。出張準備。10時半就寝。
昨日考えたことの半分は新入社員研修と次世代幹部養成塾。新入社員研修については、数年前からずっと考えています。テキストを整備して、中堅の教育担当者から伝えられるようなものにしなければなりません。今は僕独特の用語を駆使したテキストであるため、たぶん他の人には使いこなせないでしょう。今年、新テキストの作成が間に合うのか? ちょっと微妙ですね。 僕のイメージでは若手に位置していた人も、社内的には中堅と考えられる存在になってきています。社歴10年前後という人たち。見た目は20代の若手と変わりないようにも見えるのですが、ふと気づくと頼もしく感じることもあり、また別な局面では頼りなく感じることもある。僕の偽らざる感じ方。該当者の方々はあまり気にしないでください。 そんな彼らも入社したての人からすると、大先輩に見えるに違いありません。実際、その通りです。ひとつの会社に10年勤めると、勤め方にもよりますが、何かしらの仕事観を身につけることとなります。仕事に対する価値観、ものの見方、考え方といったもの。仕事観と同時に、人間観や人生観も次第に形成されてくるものです。苦労している人ほど、仕事観、人間観、人生観が形作られていく。 30代前半の人も十分若いのですが、その点が入社2、3年目の人とは明らかに異なるところといえます。 ただ、社歴の浅い人でも、入社10年に匹敵するような仕事観を身につけつつある人もいるような気がします。仕事能力の高い人は難度の高い仕事が与えられますから、それだけ苦労も多い。そして、本当に能力の高い人は仕事が「与えられる」のではなく、自ら「創り出して」います。形の上では「受注」であっても、お客様からすると「仕事を発注したくなる」気持ちを湧き起こさせるような人。そうした人が社内にはいるものです。たぶん、他社にもいることでしょう。自分が苦労するとわかっていながら、仕事を自ら創り出す人は、仕事観を確立しつつある人財です。 20代でも30代でも、健全な仕事観を身につけつつある人には、何かしらの試練が待っています。それはさまざまな形でやってくる。未熟な頃には決してやってこない類いの試練なんですね。その試練を乗り越え大きく成長するか、そこから成長が急減速してしまうか? ちょっとした・・・、いえ、本人の人生からすると大きな分かれ道といえるでしょう。ちゃんと考え、適切な結論を導き出さねばなりません。 どんな試練なのか? それはひと言では表現しにくいのですが、自分の築き上げてきた仕事観とは異なる価値観をぶつけられるといった種類の試練です。ぶつけられる・・・といっても、必ずしもそこに対立や争いが起こるというわけではありません。多くの場合は何気なく、さりげなくやってくる。あまりにもさりげない出来事であるため、未熟な人の場合は気づくことすらありません。また、ぶつける相手のほうにも悪意はほとんどありません。未熟さゆえの出来事なのです。 これは我が社でも毎日のように起こっていることです。おそらく、どの業種の会社であっても起こっていると思います。異なる価値観を持つ人が集まって会社組織ができている。バラバラの価値観を揃え、できるだけ多くの力を集め、好ましい結果を生み出すために、経営理念が作られたり、教育・研修プログラムが整備される。しかし、立派な理念があっても、個人の価値観を変えてしまうだけのパワーはないと思ったほうがいい。個人の持つ価値観と会社組織としての価値観に接点を見いだし、「この会社で自分を成長させよう」と感じてくれるのであれば、それでよいのだと僕は考えています。 したがって、仕事に対する意識の高い人ほど「仕事観の違い」について気づくことが多く、場合によってはそこで傷つき、さまざまな内面的葛藤を経験することとなる。しかし、それは自分の仕事人生にとってマイナスになるものではありません。未熟な人と成熟した人とができる限り協力して、組織としての成果を生み出していく。そこに会社のおもしろさがあると考えるべきでしょう。 しかも、仕事に対する意識の高低と実際の仕事能力とは一致していないというケースも案外多いのです。それが悩みを増幅させることにもつながる・・・。 価値観がピッシリ揃っている会社のほうがいい会社ではないか? そう思う人もいるかもしれませんが、僕はそのようには考えていません。ある程度揃えたいとは正直思っています。けれども、たぶん我が社はそのようにはならないということも知っています。プラスの言葉で表現すれば、多様性を受け入れる組織ということですね。別な言葉に言い換えれば、受け入れ可能な価値観であればギリギリ受け入れるということです。 我が社の価値観は経営計画書の中に明示しています。僕個人の持つ価値観は会社の価値観と微妙に異なっていますが、僕はできるだけ組織の価値観に自分をなじませようと努力している。たぶん、程度の差はあれ、誰もがそのように努力しているはず。多様な考えがあるからこそ、クリエイティブな仕事ができるのだと思います。組織の価値観と個人の価値観といかに折り合いをつけていくのか? そこに若手・中堅幹部の試練があるのではないかと僕は考えています。 ![]() ▲
by sogopt
| 2016-03-25 06:05
| 写真
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午前10時、今週末東京で開催される「十勝農国への招待状〜ワークワークとかち移住就職相談会〜」のミーティング。僕の知らないところで入念に準備が進められていた。11時半、とかち館へ。FM WINGの番組審議委員会。午後1時帰社。数分後にお客様。中長期的な協力に向けてのミーティング。2時50分、大谷短大へ。3時から大谷短期大学と中小企業家同友会とかち支部との包括連携協定調印式。同友会側からは山本支部長はじめ6名が参加。帰り際に、学内にある草森紳一記念資料室を見学させていただく。4時50分帰社。5時来客。久しぶりに会うS氏。6時50分、北の栖へ。7時から中小企業家同友会とかち支部経営指針委員会。今年度のまとめと次年度計画について。1時間弱で委員会を終え、年度末の懇親会。10時半帰宅。11時過ぎ就寝。
昨日の朝は全体朝礼の後、営業部の部門朝礼に参加しました。営業部朝礼には「今日の行動予定と宣言」というコーナーがあるのですが、みんな真面目な宣言が多い。僕も根が真面目(?)なので真面目に宣言を行います。昨日は「慎重」という言葉を選びました。というのも、気をつけないと慎重さを欠いた発言・行動をしそうな日だと直感したのです。そんな予感のする日が年に数回ある。朝礼の際それがわかったのはラッキーでした。どの部署の朝礼に参加するかはランダムに決めています。昨日は営業部で正解でしたね。 年度末、何かと集まりが多いのですが、昨夜の経営指針委員会はとかち支部経営指針委員長として最後の委員会となりました。委員長に指名されてから5年たっていました。委員会を離れるわけではないので特に感慨はありませんが、委員会体制のほうはずいぶん整ってきたように感じます。次年度は高橋利幸新委員長の下、パワフルな活動が繰り広げられることでしょう。僕は次年度から何をするのか。全道の総会で決まったら書こうと思います。 一日、「慎重」を心がけたわけですが、慎重でありながらも本音の部分を語ることができるのが経営指針委員会や経営指針研究会のいいところ。ふだんから本音で話そうと思っても、経営の話を社内で誰とでもできるわけではありません。やはり同じ立場だから話が通じるというところがある。具体的な話ではなく、抽象的な話を1時間、2時間と続けられるのも経営指針委員会だからこそでしょう。研究会では場合によって生々しい話が出る可能性もありますが、委員会では概念的な話が中心となる。抽象的だからこそ、話を聴きながら自社に応用できるのではないかと考えるようになる。 経営指針研究会も4期行われ、次は5期目となります。卒業生も増えてきました。今年度はフォローアップセミナーを実施しましたが、もう一工夫必要なようです。経営指針成文化後のハードルは、「社内での経営発表大会実施」にあると僕は考えています。発表の仕方がわからない、発表大会をしても盛り上がらないという元研究生も多いのではなかろうか? この点、各社の事例を共有することが望ましい。 我が社の経営発表大会は独自の進化というか、ガラパゴス化しているようなところがありますが、とかち支部会員企業には正統派の経営発表大会を行っているところもいくつかあるはずです。また、うまくいかなかったという経験も貴重な事例です。自社の発表を考える上で、さまざまな事例を検討するような勉強会を行ってはどうか? 僕自身、自社の経営発表大会を変えていきたいと考えていますから、委員や研究生、元研究生の中にも同じようなニーズがあるのではないかと思います。 5年前、経営指針委員長を引き受けたときは、「とかち支部で経営指針研究会を立ち上がることができるのだろうか?」と考えていました。当時は、研修のような形式なら開催可能だと思っていました。「教える・教わる」という会を立ち上げるのはさほど困難ではありません。けれども、「研究」の場づくりを行って、同じ立場の研究生たちが切磋琢磨する・・・。それがとかち支部でできるのかどうか、僕は最初のうち、ちょっと懐疑的だったのです。それでも、続けてみると次第に形になっていくものです。年々研究会は経営指針づくりの研究の場となってきている。 今期は5月か6月から新しいテキスト「経営指針作成の手引き」を使って経営指針づくりを行うことができます。来期、2016年度の経営指針研究会はきっと刺激的な会となることでしょう。第1講は4月14日(木)。あと3週間あります。参加申し込みが増えることを願っています。 単純な話、いい会社が増えれば、地域はよくなっていく。地域がよくなれば、めぐりめぐって自社にもいい影響が及んでくる。十勝はそうした善循環が起こりやすい経済環境(地理的にも)にあります。同友会をはじめとする「経営について真剣に学ぶ場」に身を置く経営者を増やすことが、プラスのサイクルをまわす上での第一歩となるでしょう。そして、自分が身を置いた場でパワフルに学ぶことですね。僕自身、もっと学ばねばなりません。 ![]() ▲
by sogopt
| 2016-03-24 06:54
| 経営
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午前9時半、スロウ編集会議。午後1時半、ミーティング。3時から5時半までは事務的作業とスロウ次号のための調査等。5時半、退職するKさんを囲んで記念撮影。6時過ぎ、とかち館へ。6時半から中小企業家同友会とかち支部臨時総会。7時、3月例会。例会テーマは「とかち支部の目指す新たな同友会活動とは」というもの。第一部は「組織内情報共有プロジェクト報告」と「支部バリューアッププロジェクト報告」。情報共有は僕が、バリューアップは松本健春次期支部長が報告者。それぞれ答申内容を報告の後、グループ討議が行われた。僕の加わったグループは支部役員3名、入会2年未満の会員が3名。会員歴の浅い方々のニーズを知るのにいい機会だと思った。とりわけ、業種的、地理的に例会や各種会合に参加困難な人も多い。この点をいかにすべきか、もっと考えねばならない。9時過ぎ例会終了。9時半帰宅。0時就寝。
昨年6月から取り組んだ「組織内情報共有化プロジェクト」も、1月の最終答申提出と昨日のプロジェクト報告をもって、無事終了することができました。しかし、プロジェクトは終了しても情報共有化への取り組みはこれからの話。答申をどのように具体的に形にしていくのか、次年度の活動が重要となります。 今回の答申では、プロジェクト会議の中で出てきた「情報共有は組織を強くする」という言葉をそのままテーマとして掲げました。本当にその通りだと思うのです。これは同友会とかち支部の組織を考えてもそうだし、自社に置き換えて考えてみるともっとよくわかるのではないかと思います。 全員参加型経営とか全社員経営者意識を・・・といった話がよく出てきます。今の時代、経営者の持つ情報、経営者だけの考えでは激しい環境変化に対応できません。どれだけ社内の情報を集約していくのか。ここがひとつのポイントとなりますし、方針が定まったなら、それを全社に浸透させていかねばなりません。たとえば、自社の経営指針ができたならば、経営指針にどのようなことが書かれ、それはどのような意味を持つものなのか、全社員がわかっているという状態をつくり出すことが重要となる。 ところが、企業規模にもよりますが、多くの会社ではそれが十分にできていないわけです。我が社を考えても、どうもうまくいっていないと感じることが多い。一部はうまくいっていますが、うまくいっていないことのほうが多いような気がします。 それは個々の社員に問題があるのではなく、ほとんどの場合、情報共有がうまくいっていないと考えるべきでしょう。6回行われた情報共有化プロジェクト会議の中で「確かにその通りだな・・・」と思う発言が出てきました。それは要約すると次のような話になります。 「情報は自ら求めるべき」というのはその通りだが、それを個人の責任と義務にしてしまうと、幹事一任型の組織となり、会への参加意欲はどんどん低下していってしまう。会の意思決定に参加するには「情報共有の仕組み」と「運営の具体的方法」をハッキリさせることが不可欠・・・というものです。 一般企業においても同じことが当てはまりそうです。我が社の社訓の中に、「自ら求めて成長する人間であれ」という言葉があります。各個人、そうした行動指針を持つと同時に、「必要な情報を入手できること」と「会社から伝えたい情報を届けられること」という、双方向の情報のパイプを太いものにしていかなければなりません。会社側から提供する情報が少なかったりわかりにくかったりすると、社員は誤った結論や精度の低い結論を導きやすい。そうした状況が長く続くと、依存体質にもなりやすい。我が社においても、もっと情報共有化について仕組みづくりを考えていく必要がありそうです。 答申の中には具体的な提案も盛り込まれています。このうち、いくつかは自社にも応用できそうな気がします。特にメールとホームページですね。毎日使っているツールの改善こそ重要ではないかと感じています。 今回、バリューアッププロジェクトのほうでも提案されていた「動画配信」は、実現すると非常におもしろいことになるのではないかと思っています。参加したくてもできない・・・という会員にとってメリットが大きい。もちろん、直接参加できることが一番なのですが、講演会のような形の例会であれば、動画配信でも必要な情報が十分に得られます。動画ライブラリーとなっていれば、都合のよい時間に見ることもできる。飲食業をはじめ、夜間の例会に参加困難な業種の会員にニーズがあるに違いありません。 僕も実は音声ライブライリーを少しずつ整備しています。僕の参加した勉強会の中で録音可能なもの(許可が得られたもの)。数は多くはありませんが、MP3の音声データにタイトルをつけて、Dropboxに保存し始めています。もう少しまとめてから社内限定で公開しようと思います。そういえば、動画も何本かあります。動画にしろ、音声にしろ、耳からの情報というものは、今後ますます重要度を増していくはず。現代人は誰もが目を酷使しています。目の負担を軽減するために、音声に対する需要が高まっていくと僕は考えています。 ![]() ▲
by sogopt
| 2016-03-23 06:29
| 経営
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考える日だった。すべきことは脇に置いて考えた。「脳から血~でるほど考えろ」(春山 満&春山哲朗著、週刊住宅新聞社)という本があるが、僕の場合、脳に十分血がめぐっていないのかもしれないな・・・。とりわけ、脳裏に血が不足している。そうだ、足りないのはKnowledge(知識)だ。そう思って、半日を読書に充てた。他に、YouTubeでアレサ・フランクリンの歌う「Think」を聴いた。映画「ブルースブラザース」の名場面のひとつ。トリプルロック教会のジェームズ・ブラウン「The Old Landmark」も聴いたが、天啓はやってこなかった。9時半就寝。
もちろん、そう都合よく天啓がやってくることはありません。けれども、仕事や勉強を通じて意識のほうは変わっていきますね。考えも深まっていく。いきなり何かが突然変わるということは滅多にありませんが、それでよいのだと思います。 昨日、天啓はありませんでしたが、次の取材先を決めることができました。アポの連絡を入れるのはこれからですが・・・。取材は読書とはまたひと味違った形で知識を与えてくれるもの。読書、講演を聴く、取材する、研修受講という順番かな? 取材ではよりリアルに事例を知ることができる。研修では教わるだけではなく、実際自分でリアル体験をすることとなる。何かを学ぶ際、知識をインプットすることも重要ですが、それをアウトプットすることも同じくらい重要です。アウトプットが不足すると、脳内で目詰まりを起こすことになるような気がします。 ここ一週間、僕はインプット中心の過ごし方をしていました。そろそろアウトプットの番でしょうね。ちょうど、アイデアを出すべきミーティングが続いています。プレゼンの場もある。 一昨年から我が社では「ブレーンマラソン」といった学習推進のためのちょっとした活動が行われています。勉強をマラソンにたとえ、1ポイント=1キロというふうに換算し、楽しみながら継続的に学び続けられるようになっています。講演を聴くとか社内研修を受けるというのもポイント獲得のひとつ。 しかし、受け身形の勉強に偏ると学習効果という点ではイマイチでしょうね。何らかの形でアウトプット型の活動を組み込むべきです。たとえば、本を読んでレポートにまとめるといった形でもよい。レポートの形式は要約でもよいとは思いますが、できれば、そこからどんなひらめきを得たかについて書かれていることが望ましい。そして、散発的に本を読むのではなく、あるジャンル、特に自分の専門分野に関する本を集中的に読むのがオススメです。10冊、20冊と同一ジャンルの本を読むと、あるところから「自分はこう考える」というものが生まれてくる。本の情報が頭の中で体系化されていき、バラバラに思えた情報の断片がつながりだしていくのですね。有機的なつながりが生まれてくると、自分の思想・哲学が次第に形になっていくことになる。本好きな人はそうして知識化していくのがよいでしょう。 僕はVAKでいえばA(聴覚)タイプ(意外でしょうか?)。どちらかというと、オーディオブックや講演を聴くというのが向いています。V(視覚)タイプは読書、K(身体感覚)タイプは取材・研修が向いているといえるのかもしれません。ただ、自分の好きな方法とはいっても、ひとつに偏りすぎるのは禁物でしょう。ある程度、VAKをバランスよく取り入れた学習法を行うのがよいと思います。 さて、アウトプットに話を戻すと、我が社としてもっとも重要なアウトプットは、いうまでもなく「情報発信」です。出版物、広告媒体、印刷物を中心とした販促ツール、HP、動画、写真、デザイン、イベント・・・。こうやって挙げていくと際限がありません。これをひとくくりに言葉に表すと「コンテンツ」ということになると思います。 僕個人の考えでは、現代は「コンテンツの時代」なんですね。もしかすると、完全にそう言い切れるのは数年先のことかもしれませんが、いずれそうなることは疑いないでしょう。ずいぶん前に、「ハードからソフトへ」という時代の変化がありました。それと同列に述べることはできないでしょうが、今は「容れ物からコンテンツ(中身)へ」という変化が起こっています。容れ物づくりに執着する時代はそろそろ終わりを迎えることになるのではないか? そんなふうに僕は感じているのです。 僕は知りませんでしたが、SEO業界ではもう何年も前から「コンテンツ・イズ・キング」といわれているそうですね。1996年、ビル・ゲイツの書いた文章の中にあったとされていますから、ずいぶん前のことです。インターネット社会の本質を考えれば当然のことといえるでしょう。 知識の深め方、自己成長の仕方は人それぞれではありますが、仕事を通じてアウトプットできるよう、自分を高め続けなければなりません。我が社の場合、職種にもよりますが「コンテンツ」のアウトプット、それも良質なコンテンツを世に送り出すことが使命です。良質なコンテンツは良質な脳の活動から生み出されます。インプットとアウトプットの最大化を目指しましょう。 ![]() ▲
by sogopt
| 2016-03-22 06:35
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