日曜日。朝7時半ころ、ゆっくりめのスタートとなった。早朝こそ、見事な晴天だったが、その後曇りとなっていた。ともかく東へ向かって走り出す。目指すは風蓮湖。時折雨が混じる天候。そんな中、写真を撮りながら進んでいく。少し走っては止まって撮影・・・の連続なので、なかなか進まない。しかも、なかなか調子が上がらない。
こんなときはガムを噛むことが多い。僕はガム業界に相当貢献しているのではなかろうか? ほとんどガム中毒、略して「ガム中」である。
本当は無我夢中で撮影しなければならないのだが、無我夢中になりきれないから、ついガム中になってしまう。ガム中になるのは、「無」になっていないからだな。何か不足感を持ってしまっているのだろう。不足感とか、気がかり感とか、雑念とか、夜何を食べようとか、そういったことが浮かんでは消え、消えたと思っては浮かんでしまうから、無我夢中になりきれない。ガムでは解決できない根本的な課題といえます。
そういう状況を打開するための一連の作業というか儀式のようなものもあるのですが、昨日はそれが十分効かなかった。移動距離が長かったので、少し疲労もあったかな? 風蓮湖の撮影が終わり、網走へ。夕方7時半到着。それから街中で夕食。誕生日だった。「米鶴」を飲む。
今朝は昨日とは違う感じがした。朝目覚めたら、そう思った。何が違うんだろう? 外は霧が出ていたが、何かいけそうな気がした。朝4時半出発。迷いは全くなく、能取岬へ向かう。もう、どういう風景が広がっているか、イメージは完了していた。セット済みのイメージをいったん消し去り、現場の発見物に集中しながら撮影していった。朝露で草花が光り輝いていた。霧が立ちこめたり、消えたり。僕の頭の中みたいだ。去年もそうだったけど、ここに来るといい情景に出会うなぁ。
約1時間、無我夢中タイム。宿に戻るべき時間ちょうどに撮影は完了していた。久しぶりに、完璧な撮影ぶりだ。満足だ。朝食はもちろん山盛りのご飯だ。
今日は網走と標津を取材して夜には帯広に戻ります。