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高原淳プロフィール
高原 淳
1961年北海道帯広生まれ 大阪芸術大学写真学科卒 雑誌・広告を中心にフォトグラファーとして活動 2000年帯広にUターン 2001年、ソーゴー印刷(株)代表取締役就任 2004年、雑誌「northern style スロウ」創刊を機に写真活動を再開 主な写真展 1985年「COMME JE SUIS」(6人展、Gallery・DOT) 1988年「再生」以来、Gallery・DOT(京都)にて定期的に個展開催 ・2005年10月「記憶の中の風景」(Gallery・DOT) ・2006年3月「記憶の中の風景」(弘文堂画廊) ・2007年11月「記憶の中の風景」(Gallery・DOT) ・2009年8月「スロウ20号記念展」(ファインアート器野) ・2010年5月「スロウなまなざし」(Gallery・DOT) ◎月刊しゅん http://shun.tv ◎しゅんプラス http://shun-plus.com ◎northern style スロウ http://www.n-slow.com ◎クナマガ日記 http://www.n-slow.com/blog/index.php ◎ソーゴー印刷 http://www.sogo-printing.com ライフログ
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午前9時45分、帯広市民文化ホールへ。帯広コア専門学校卒業式授与式。中小企業家同友会とかち支部の支部長代理として出席。12時帰宅。1時間ほど休んでから同友会事務所へ。1時半、十勝経営者大学第8講。講師は北海道教育大学の笹谷春美名誉教授。テーマは「超高齢社会を生きる 〜フィンランドの事例に学んで〜」。考えさせられる講義内容だった。男女平等度の違いがフィンランドと日本の違いの最大の理由なのかもしれないと思った。4時50分帰宅。8時半就寝。
どんな話の展開になるかわかりませんが、今日は男女平等度について書いてみようと思います。ちなみに、昨日の十勝経営者大学の主題はあくまでも「福祉」であって、男女平等度は本題に入る前にランキングとして示されていただけ。けれども、僕には日本が抱える多くの問題の背景に男女平等度が絡んでいると考えているのです。 昨日示されたデータは、次のようなものでした。 ・世界経済フォーラムの男女平等度ランキング「日本111位」「フィンランド2位」 ・女性国会議員割合「日本117位」「フィンランド10位」 ・「母に優しい国」ランク(セーブ・ザ・チルドレン報告)「日本31位」「フィンランド1位」 人口減少により、これから労働力不足の深刻化が予想されるということもあって、近年盛んに「女性活躍」といった言葉が使われるようになりました。一部の企業には先進的な取り組みも見られます。 一見いい方向にあるようにも見えるのですが、実は根深い問題があって、本腰を入れて男女平等度を高めるには、いくつもの関門をくぐり抜ける必要があるのではないかと思います。 たとえば、男女平等度ランキングの指標を見ると、「教育」「健康」という点では日本は世界トップクラスに位置しています。なのに111位に甘んじているのは、「政治への関与」「経済活動への参加と機会」が際だって低いため。ちなみに、国会議員に占める女性の割合も企業の女性管理職の割合も、ともに9%(2015年)。これではとても平等とはいえません。 統計数値に現れる不平等の背景には、マインド面と制度面の問題が隠されています。すぐにわかることなので「隠されている」という言葉は適切ではありませんね。みんなわかっていることなのに変えようとしない。ここが最大の問題なのでしょう。 調べてみるとおもしろい数字が出てきます。たとえば、1日の家事時間。日本では、女性299分、男性62分なのだそうです。女性は約5時間。「本当にそんなに長いの?」と思ってしまいますが、それにしても「男は外で働き、女は家を守るべき」といった古い意識が根強く残っていることがわかります。ちなみに平等度上位国の男性は、日本の男性の倍以上家事を行っています。 ときどき聞くのは、共働きにも関わらず家事の負担が女性に偏る傾向があるという話。男は「単なる怠け者」なのか「家事の技術が欠如している」のか? 案外、後者なのかもしれません。女性は中長期的視点を持って、一通り家事ができるようになるまで配偶者を教育すべきでしょう。 そんな意識を持った男性が多数を占めるためか、企業内においても男性中心型の労働慣行がまかり通ることになります。仕事能力という点では男女同じくらい(どちらかというと女性の方が上であることが多い)であっても、昇進には男性のほうが有利。女性は結婚、出産、配偶者の転勤といった理由で退職するリスクが高いため、管理職に就けること避けようとする傾向があるのでしょう。 ある程度の規模の企業になると、当たり前のように「転勤」があって、単身赴任するか家族ごと引っ越すことになる。単身赴任の場合は配偶者(この場合大半は女性)の育児負担が増すことになるし、家族ごと引っ越す場合は配偶者に仕事があってもやめざるを得なくなる。これが女性の非正規雇用割合を高める一因にもなるわけです。転勤は本当に必要なものに限定する。大企業や官公庁がそのように制度を変えるだけでも、状況はずいぶん違ってくるのではないかと思うのですが・・・。 リタイア後には多様な選択肢が開けていますが、ほとんどの男性は「一生働くもの」と考えています。一方、女性のほうは20代の段階から「多様な選択肢」があって、自分の仕事人生を決定づける重要な選択が迫られることがある。僕は「ちょっと酷なのではないか」と思うことがあります。 20代というのは仕事人生の中では入り口に立っただけであって、社会人3、4年ではまだ仕事をした内には入らないのです。これから才能が開花するかどうかが判明するという楽しみな年代(30代以降)を前にして、配偶者の都合によって離職してしまう人が今の時代でも少なくない。これは当人たちの意識の問題でもあるのですが、企業のあり方、社会のあり方に大きな問題があるからだと考えるべきでしょう。 我が社も意識改革と制度改革を進めているところですが、まだまだ課題は山積しています。小さな一歩かもしれませんが、もっとも確実な方法は「男が家事の半分を担う」ことです。古い因習は小さなところから突き崩していかねばなりません。
by sogopt
| 2017-03-05 06:57
| 経営
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