中東情勢が気になる。北朝鮮問題もそうだが、破壊的な方向へ暴走してしまうと元に戻すのは困難だ。しかもグローバル化した現代では、世界中があっという間に不機嫌で破壊的な雰囲気に包まれてしまう。誰もが一見中東情勢とは無縁に生きているように思っているが、世界を包み込んでいる波動の変化には影響を受けずにはいられない。
深刻な書き出しになってしまった。じゃあ、どうすればいいのか? まずは自分一人だけは平和であるようにしよう。ここから始めるべきだと僕は思います。ユネスコ憲章の序文にも「戦争を防ぐには人の心の中に平和の砦を築かなければならない」とあります。心の中に平和の砦。これがけっこう高いハードルなのかもしれない。僕にしても、心の中がたえずザワザワしてしまう。たとえば、毎日ニュースを見たり新聞を読むとザワザワしますよね。暗い話題が多いですから。日常の何気ない出来事に心の中がザワザワする。しかし、これは実は錯覚なんです。たまたま困った問題に目を向けてしまっている自分がいるだけです。一種の自己防衛本能がそうさせているのです。危機管理のためにザワザワするわけです。まったくザワザワしない人は本当の意味で脳天気な人で、これはこれで危険な人といえるでしょう。
だから、ザワザワするのは正常。問題はそれに影響を受けてしまってはいけないということです。心の平和が外部から、他人からもたらされると思っている人には、それができません。常にまわりの影響を受けて一喜一憂します。世の中、困った問題のほうがインパクトが強いですから、たえず対立軸を作り出してしまいます。そういう人には永遠に平和はやってこないのではないでしょうか。ザワザワの原因を他者に見つけてはいけないと思うのです。
僕の見るところ、「損得」と「正誤」にこだわっている人には対立軸を生みやすい体質が備わっています。まあ、僕も印刷物の誤植を見つけると黙っていられない面もありますので、心の平和はまだやってきているとは言えませんね。
平和は心の習慣だと思うようにしています。