今日の取材先は3軒だったので、昼過ぎにすべて完了。今日も雪。風もあって寒い。
どうも今朝から喉が痛い。この前ひいた風邪とは別種のようです。でもまだ風邪と決まったわけではない。札幌を過ぎたあたりでエゾエースゴールドを買う。なんとなくボーッとするが、これはきっと目の疲れによるものに違いない。ぜったいに風邪でない。何しろ、今月末までは重要な日々が続くのです。
静かにセロニアス・モンクをかけながら運転。プロになることの意味を考える。昨日の某取材先では仕事場に「守、破、離」の書が飾ってありました。やはりこのプロセスが大事なのでしょう。
守破離とは、師匠の教えを守り、完全にものにしてから自分独自の表現を求め、やがて師匠の作風から離れていくというプロの道。この「守」にたっぷりと時間・労力をつぎ込まないと、「破」も「離」もなく、薄っぺらな人間になってしまうのではないでしょうか。
考えたら、僕の写真も技術的には「守」を通過していないような気がします。誰かに師事したことはなく、独学に近いやり方。しいて言えば、昔、技術的なことは貸しスタジオのアシスタントや後輩からよく教わったなあ。アシスタントから撮り方を教わったカメラマンって、それほど多くはないでしょうね。その節はお世話になりました。M君ほか多数の方々。
一方、精神面では「師」と呼ぶことのできる先生がいました。中でも「人の作品をけなさない、否定しない」という教えは、僕の現在のあらゆる考え方の基本となっています。本当にラッキーでした。
なかなかうまく伝えることができずにいるのですが、若い人たちには精神的な面でしっかりと「守」の部分を身につけてほしいと思っています。小手先の技術・ノウハウを器用に身につけたがために短命で終わった人が何と多いことか。多少ぐらぐらすることはあっても、土台をしっかりさせることに全力を傾けるべきです。